情報が溢れ、コミュニケーションツールが進化した社会に生きる我々は、本当の意味で自由に生きているであろうか。 比較や差別、強要される常識。我々はそれらにいつしか飼い馴らされてしまってはいないだろうか。 自分らしくありたいという願望から目を背けた結果生まれた歪みに、我々は縛られてはいないだろうか。 本当の答えは常に自分の中にあり、それを実行するかしないかは自分次第。
『Re.EGO』は自分らしく自由に生きたいという願う人達の後押しをし、自らが1歩を踏み出す為のきっかけになりたい と考え、「願望に対してのレスポンス」をテーマに物作りをしています。
- Designer請川 貴基 (うけがわ きき)
文化服装学院 シューズデザイン科卒業
卒業後自分の作りたいものと商品がピッタリ一致する服飾ブランドに出会い、靴、小物のデザイナーとして就職。
靴の生産場をより詳しく学ぶ為に外注デザイン&OEMのメーカーに転職し、メインデザイナーとして活動。
自分にしか作れない物を創作すべく、Re.EGOを立ち上げる。
- Designerニシナ シゲアキ
グラフィックデザインを専攻するも、服飾の世界に興味を持ちテキスタイルデザイナーとして就職。 テキスタイルの世界に留まらず幅広い経験を積む為に、服飾雑貨のデザイナーに転職。 その後独立し、フリーランスのデザイナーとして様々なジャンルで活動。 より自分の世界観を表現する場を求め、Re.EGOを立ち上げる。
『Re.EGO』は動物達が主人公の物語を設定し、それに沿って様々なアイテムを展開しています。
どれだけの時間をここで過ごしただろう。 ふと私たちは考えた・・・生まれた時からここで育ち、 食べる物も、寝る所にも何一つ不自由せずに生きて来た。
それって当たり前なのだろうか? 両親は自分の力のみで生き残ってきたのではないのだろうか? 自分には両親のような力や才能があるのだろうか? 自分はこの甘えた日常で満足なのだろうか? 両親がそうだったように、本当の自分はもっと 強く、逞しく、美しいのではないだろうか? そんな事を考えているとあっという間に日は暮れていた。
私たちは今夜出発する事を決めた。
思いつきだけかもしれない。 外の世界はとても厳しいかもしれない。 しかしただ生まれて死んでいく、 そんな人生はまっぴらだ。 本当の自分を見てみたい。 本当の自分を見て欲しい。
そう考えて踏み出した一歩は とても軽く、とても心地の良いものだった。
私たちは動物園から脱走した。 脱走してから目にするもの、口にするもの全てが 新しく全てに心が躍った。 歩いて行く道には同じ景色が1つもなく、 食わず、眠らず何処までも歩ける気にすらなってくる。 しかし身体は正直で、やがて足は疲れ空腹にもなる。 勿論、この脱走が良い事づくしでない事はわかっていた。 脱走してからの食事は動物園に比べれば遥かに貧しく遥かに不便だ。 その食事や寝床にの確保さえままならない事もある。
しかし私はこの状況に全く後悔していない!
自分の力で手にした食事にはとても達成感があり、 自分で見つけた寝床には今まで感じる事のなかった満足感があった。 これを私たちは感じたかったのだ。 これこそが私のしたかった自立であり、 本当の意味での自由なのだから。